2014年11月26日水曜日

第36回 ISKF 国松空連空手全米大会 #3.何で彼女が.....?

USチームメンバー同士が激突!男子形の予選『観空大』の動画。
2人とも正確でキレが素晴らしい。僅差の勝負を制したのはどっちだ?


前回、『うかうかしていられないのが全米大会』と書きましたが、それは、試合直前になるまでいったい誰が出てくるかわからないからです。
特にシニアの場合、実力はあるのに試合に出てなかった人が気まぐれ?的に出たり、若い時にバリバリに鳴らした人がシニアの年齢、45歳になるのをじっと待って満を持して出たり、何かしらびっくりがあるんですな。

土曜日の予選の日、バックステージでウォームアップをしていた。
回りの選手達は、何回も何回も形をやったり組手をしたり、フルパワーでガンガン練習して

る。ウォームアップではないですね、あれは『稽古』です。自分はと言えば、やり過ぎてガス欠になったらまずいので、つられない様にポイントを押さえて『ウォームアップ』していた。
アンカレッジ。空気が澄んでて気持ち良かった。
すると、『ヘイ、PICO!』と何とも聞きなれた声で呼ばれた。

イヤーな予感がして恐る恐る振り向くと、そこには女トモダチのキャローがいた。
げ!?と思って『アンタこんなところで何してんの?』と聞くと(この質問って、全くブシツケで、動揺の程がわかりますね...)、『アタシの生徒が試合に出るから、コーチとしてついて来たの。』と言う。そう、彼女はコドモたちに空手を教えているんですね~。
そして恐る恐る、『で、キャローは試合に出るの?まさかシニア?』と聞くと、『ウン。』と答えた.......

ええ~~~、何で言ってくれなかった訳ェ~~~!?
出るなんて話、これっぽっちも聞いてないよ!!

実はキャローはですね、形も上手だし組手も強い。
ここ何年かは遠ざかっているが、長い事試合に出ていたので経験もばっちりある。
社交家なので、他流試合にも多数出てる。オザワカップに誘ってくれたのも彼女。
日本空手協会の本部道場にも行った事がある。
子供の時はフィギュアスケートをやっていて、大会にも出て結構いい成績を収めてたらしいので、試合度胸もあるし、『見せ方、審判にアピールする方法』を知ってる。ステージングがきちんとできるのです。

そーです、何よりコワいのは、彼女はトーナメントと言う物を良く知ってる、と言う事です。
これはとっても脅威なのです。だから彼女には出てほしくなかった。(^_^;)
数年前彼女がシニアの年齢になり『久しぶりに出ようかなあ。』と言った時、『シニアなんかまだ早いよ。年齢ごまかしてアダルトに出なよ、大丈夫、ばれないって!』っと不謹慎な事を言って、何とか阻止しようとした時もありました。

彼女が出る事、リングサイドではなくウォームアップの時に知ったのは不幸中の幸いだった。
冷水を頭にぶっちゃけられたみたいで、びっくりしたけどきゅ~~っと身が引き締まった。
こりゃー無茶苦茶本気以上でやんないと、ヤバいぞ.......

To be continued.........

☆   第36回 ISKF 国松空連空手全米大会、その他のエピソードはこちら!#1.速報#2.ウルサイ仲間たち#3.何で彼女が...?#4.仲良く決勝へ#5.スタンスが全て#6.絶対王者の敗退#7.V5達成!プライドと自信#8.基本はひとり

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