2014年5月30日金曜日

マニラ#1.彼女曰く........

マニラ郊外のホテルから見た景色。
ISKF、空手の世界大会の後、フィリピン人の友人のマハールが『マニラにおいでよ!』と招待してくれたので彼女の好意に甘える事にした。
日本からは近いけど、アメリカからはとにかく遠いフィリピン。せっかくだし、地元の子が一緒なら怖いもんナシだ!

マニラに向かう飛行機の中でまず彼女に言われたのは、『セブとは違うんだからスリに気をつけて貴重品はしっかり持って。ホテルでもスーツケースにはちゃんと鍵をかけて!』という事だった。セブ島、特に私たちが泊まったのは町から離れたリゾートホテルなので安全だったけど、マニラは大都市。ぼやっとしてるとやられるよ、という事か。

実はこれ、デンバーからロサンゼルスに着いた時自分に言い聞かせる事。
デンバーはのんびりしているので、どうも警戒心が緩む。
ロスは危険、とは言わないけどやはり大都市。色んな人が色んな所にいて色んな事をしてるから、気を引き締めて回りに気を配り自分の荷物から目を離さない事は鉄則。それと知らない人にはついていかない事!!

話を戻してマニラ。
後で知ったのだが、日本人を狙って誘拐するグループがいるので、私を無事アメリカに送り
原チャリタクシーがずらっと並んでる。
返すことが彼女にとって最大のミッションだったんだとか。
うわ~知らなかった。観光客気分で始終あちこちをふらふらしてたから、彼女は気が気じゃなかったろうな。

市内の移動も、公共の交通機関を使うのはとんでもない。そこらのタクシーは信用できない。との理由で、信頼のおける人に運転手を紹介してもらい、その男性が私達が帰るまでずーっと運転手をやってくれた。
彼女は彼を『お金を払って雇った使用人』として扱うので、私にもそういう風に接する様要求するんだけど、なかなかできなかった。
例えばホテルの庭を私一人で散歩した時、彼は後ろからついてくる。彼女をガードしろ、と言われたらしいが。後ろからついて来られるのは落ち着かないので並んで歩こうとすると、彼はやっぱり後ろを歩く。使用人が主人と対等に歩くことはできない、と言う訳ですな。
エイリアンみたいなパン。

レストランに入る時も、まず彼女が『一緒に入ってもいい」と許可をし、彼は違うテーブルに座る。そして同じテーブルで食事をしてもいい、と彼女が言うと初めて彼がこちらに来る、と言った具合だ。

彼女曰く、フィリピンは『貧富の差が激しい』のではなく、『貧』と『富』しかない。『富』は横のネットワークで繋がっているので、例えば職を失ったとしても必ず誰かのコネが効き、新しい職場で最低でもマネージャークラスで入れるんだそうだ。だから一生安泰。(多分ね...)
でも『貧』で生まれてしまって成功しようと思ったらそれこそ至難の業だと言っていた。

確かに彼女はセブにいた時、積極的にフィリピン人とのネットワークを作っていた様で、『彼はテレビ局のオーナー』とか、『XX(有名会社)の社長』、とかトップクラスのビジネスマン達とコネクションを作っていた。ふ~~む。

貧富は建物にも顕著に表れていて、超近代的な高層ビルがあるかと思うと、その向かい側には今にも崩れ落ちそうなバラック建ての家が滅茶苦茶に建っている。誰かが一つを蹴飛ばして壊したら全部どどーっと行きそうだ。
こういう世界は初めて見たので、かなりカルチャーショック。

彼女曰く。フィリピンでは人は他人を格好や持ち物で判断するので、特ににフィリピーノがカジュアルな格好をし、ジュエリーもつけないでいると下に見られてしまい、無視されたりするんだそうだ。
だから彼女はセブでのトーナメント期間中、朝食時でもきちんとジャケットを着、お化粧をし、本物の真珠のピアスと指輪をしていた。偽物のアクセではだめで、本物の宝石でないとダメ。わかっちゃうんだそうだ。ま~いろいろ大変だけど、その慣習は理解できる。見たところ彼女はとてもいいサービスを受け、堂々と振舞っていてきっちりと主従関係が見て取れた。さすがですな。

さて私はと言うとジャージにTシャツ、USAのチームジャケット。化粧はしてたけど、いつものトーナメント仕様だ。席にはちゃんと通してもらえた。態度も問題ナシ。バフェなので食べ物も問題ナシ。
オムレツを作ってもらおうとそのセクションに行き、私の前にいた白人男性が頼んだものと同じものをリクエストしたら、調理人であるアジア人女性(フィリピーノのは見えなかった)に『そこに作ってあるでしょッ!!同じものよッ!!!』と怒鳴られてしまった。彼女はキーキーと『ヤサイヤサイ!!』と日本語で叫んだので、私が日本人であると言う認識はあったらしい。
おお~、ボロは着ててもニホンジン観光客はカネ持ってる、と言う図式は成り立たないんですな、ここでは。または彼女個人には。ハイハイ。

ふむ。と思い次の日、きっちりと決めてるマハールに事情を話し『何も言わなくていいから私とただ一緒にいて。』と頼んだ。
オムレツセクションには昨日と同じ女性がいて、私は昨日と同じ格好。私が行くと満面の笑みで『グッモーニング、マアーム、何をおつくりしましょうか?』と来た。やっぱりねぇ~。だろ~だろ~。もちろん同じオムレツをその場で作ってもらいましたとも。
悲しいかな人間の性。でもこれが彼女の処世術。

でも....ひとつ反省点は.........ハイエンドのリゾートホテルだったので、ちょっとジャージにサンダル履きはまずかったかなと。他のお客さんも沢山いたし、やはりTPOはわきまえないといけません。過剰にドレスアップする必要はないけど、カジュアル過ぎました。

To be continued..........

(^○^) 2012年にマニラに行った時のリポートです。
☆マニラ☆その他のエピソードはこちら!→ #1.彼女曰く......#2.巨大モールでお買い物#3.暖かい人たち#4.ボルケーノに登る#5.フィリピーノ・ホスピタリティ#6.おまけ

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