2014年1月9日木曜日

第35回 ISKF 空手全米大会 2013 #9. 鉄騎初段

鉄騎初段の動画。2010年ナショナルズ。今回も彼女と同じ形で対戦した。


鉄騎初段
土曜日、予選の日だ。
いつもの様に早起きして朝食を済ませる。でもなんだか食欲がない。ガラにもなく緊張してるのかな?

子供の部、学生の部とサクサク進んで、シニア(45歳以上)が呼ばれた。
今回の開催地であるミッドアメリカ地区はシニア女子が充実している。全くうらやましい。ナショナルズ前日にめでたくシニアの年齢になったmimiちゃんも、デンバーからミッドアメリカに引っ越してしまった。何てこった。

去年より人数はずいぶん多く、平安形の予選から始まった。私はシードされていたので2回戦から。選定形か~、よっしゃーと思って気持ちを準備していた。
2回戦が始まった。が、形はまた平安形。ま~そんな事もあるわな、と出番を待つ。


名前を呼ばれた。
相手は、ミッドアメリカのCさん。日本人の先輩で、第1回ISKF世界大会で3位になった実績を持つ。体型もタイプも似てるし、何より彼女は上手い。
でも相手は関係ない。自分の最高以上の力が出せる様、全力あるのみ。
彼女とは2010年のナショナルズの1回戦で当たった。この時は鉄騎初段だった。

そして今回審判が選んだ形も鉄騎初段だった。

大会を見守る岡崎、矢口両師範
合計5回ナショナルズで平安形をやって、全部鉄騎初段。
そして相手は毎回アジア人または日本のファミリーネームを持つ人。
偶然なんだろうけど何だかなーである。

鉄騎初段のポイントはなんといっても騎馬立である。
膝がぐらぐらしたり内側に入ってしまうのは絶対にNG。
この騎馬立をがっちりとキメながら、上体を真横に回し、横からの攻撃を受けなければならないので大変なのだ。肩で回してはダメで、あくまで腰を回し、結果、体が横を向く。
一見、『そんなことできるの?」と言いたくなる形である。

波返し
そして『波返し』といって、膝から下を内側に捻りあげる動作がある。
相手からの金的蹴りをそらす(受ける)、蹴りをかわす、そして反撃に転じるのだ。
これがまた上手くいかない。当然片足で立つことになるので軸足がしっかりしてないとダメだし、捻り上げる足の裏は反対側の立ち足の膝の高さより高くなるべきなのだけど、なかなかね......

そしてこの形はとても短く動作のバラエティも少ないので、出来る出来ないがはっきり分かれてしまう。挽回がきかないのです。
でもですね、幼少時に日本の昔ながらの生活、和式トイレを使い畳の部屋でしゃがんだり立ったり....をしていれば、イスの生活しかしたことない人達に比べてかなり抵抗なくできると思う。

判定の結果は私に旗が上がり、めでたく勝利をきめた。
さーいよいよ得意形ラウンド、やるぞ~~!!と燃えていたらこれで予選終了。
決勝ラウンド進出です。押忍
なんだか拍子抜けだけど、形は決勝ラウンド進出決定です!

To be continued......

第35回 ISKF US NATIONALS 2013 国際松濤館空手連盟 全米大会大会結果はここをクリック!
その他のエピソード☆#1.速報#2.組手がイヤ!#3.飛ぶのが怖い#4.特訓開始#5.気分は岡ひろみ#6.バンザイ終わった?!#7.方向音痴#8.ど~んと来い!#9.鉄騎初段#10.絶対の自信#11.This is it! 4年連続全米優勝

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