『空手道は礼に始まり礼に終る』フレンドシップカップ2013＃2

ストレッチは大切です

形は一番目に名前を呼ばれた。
『あ～あ、普通、一番ランクが高くて連チャンで勝ってたら最後にやるよな～』とグチりたくなったけど、気にしない、気にしてる暇なんかない。

バランスも崩さず滑りもせず、無事に形を終えた。
ちょっと気持の入りが弱かったか？......反省点。
結果は危なげなく優勝。ほっ......

さてさて組手です。
1回戦の相手はラテン系の紫帯。
実はこういうタイプって一番危ない。

フレンドシップカップ2013

ラテン系って血は闘争心が強いし、紫や茶帯って訳わかんなく攻撃してくるし、腕っ節はとにかく強い。
まあ、髪振り乱して
無茶苦茶喧嘩吹っかけてくるって思ってくだされば........ジェリー・スプリンガーのショーみたいに．．．

それにしても彼女、髪はまとめないでそのまんま、ピアスはしてるわネックレスはしてるわ、礼の仕方もヘンテコ。指導者、教えてやれよー、空手を何だと思ってるんじゃー。

組手が始まった。
思ったとおり、空手の技としては滅茶苦茶だけど向かって来る気迫は見習わなくちゃ。

動きは私のほうが早いので、先の先または対の先で逆突を出し、確実に得点を重ねる。
「やめ！」のコールがかかったのに、彼女は聞こえないのか知らないのか突進してきた。
かわす私。
彼女の帯がほどけ、空手着の前が大開き（サイドにある紐は結んでいなかった模様）になっても、ぎゃぁ～～～っとばかりに突っ込んできた。
どさくさにまぎれて前蹴りを一発お見舞いした。
主審がやめコールをもう一度して彼女の動きがやっと止まり、得点は彼女へ。あれ？そうだったのか。

タイマーをちら見。残り時間まだ1分もある～！
そこで、今までやっていた直線の動きをやめ、サイドにステップし相手を惑わす作戦に出た。
思ったとおり、彼女は直線は強いけど、横の動きに対する反応は遅く、突を何回か入れて試合終了。

結果は大差で私の勝ち。
でも彼女はとても不満そうだった。
主審が「握手しなさい。」と言ったのにシカト。私はエアー握手をした。

松涛二十訓第一条『空手道は礼に始まり礼に終る事を忘るな』

To be continued.........

☆フレンドシップカップ2013☆その他のエピソードはこちら
#1.『禍は懈怠に生ず』、#2.『空手道は礼に始まり礼に終る事を忘るな』、#3.人の手足を剣と思へ』

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