2012年10月26日金曜日

第34回 国際松涛館空手連盟 全米大会 2012 VOL.6.シード権


不安と言うのは、組合せ、シード権に関してだ。
この全米大会は他のトーナメントとの関連はないので、『前年度の優勝者は当然シード権が与えられる』、というのは、勝ち抜き戦の試合形式に関する一般常識だと考えられる。

空手に限らず、テニスでも野球でも同じだと思う。

ただ、対戦表を作る人がこの事を理解していれば、または常識として知っていればいいんだけど。

過去の全米大会で、十分人数がいるのに、一昨年の決勝同士が2回戦で当たった.........という事が実際にあり、『何で??!!』と、大いに疑問を持っていたし、選手からも不満が出ていた。

そして、今年のシニア(45歳以上)女子の組手参加者は6人だった。

決勝ラウンドに行けるのは4人である。
という事は、勝ち抜き戦なので、2人はシードとなり一回戦不戦勝、すなわち自動的に決勝ラウンド進出となり、あとの4人で一試合ずつ行い、それぞれの勝者が決勝ラウンド進出となる。

そして、不戦勝となる2人は、当然のことながら一昨年の1位と2位(二人とも今年も参加している)になるはずだ。
私は昨年の優勝者だし、シードを貰うのは当然の権利だ。

それに前に書いた様に実力が伯仲しているので、組合せは大きな鍵となる。

組手参加者に集合がかかり、発表された対戦表は、私とキャロー(昨年の1位と2位)が一回戦の第二試合で当たり、シードされたのは去年の予選落ちと3位の選手(両方とも東海岸)だった。

『ええ??また??もういい加減にして欲しいなあ、でもしょうがない。どっちにしろ勝つっきゃないんだから。』と、不満はあるにせよ選手は抗議できないので、用意を始めた。

第一試合の選手のコールがかかり、リングの外で待っていた時、リングのチーフジャッジでデンバー道場の大先輩、シアトルのキャシー先生が待ったをかけ、審判団と進行係が呼ばれ、何やら話し合いを始めた。

なかなか終わりそうもないので、お水を飲みに行こうと彼らの横をすれ違った時、キャシー先生に「PICOは、去年勝ったのよね?」と聞かれたので、その時全てを理解した。「はい、勝ちました。キャローが2位です。」と答えた。
ちょっぴり意味ありげに先生がにこっと微笑み、「わかったわ。」と一言。

話し合いが終わり、進行係からアナウンスがあった。
「対戦表が変更になりました。PICOとキャローは去年の1位と2位なので一回戦不戦勝、そのまま決勝ラウンドに行きます。一回戦第一試合はマルシアとキム、第二試合はベニルダとブレンダです。選手は用意してください。」

あー、よかった。
キャローも同じ気持だったらしく、『当然よね........』とアイコンタクトをした。
キャシー先生、有難うございます。

決勝ラウンド進出者はベニルダとマルシア。
この二人は、マスターキャンプの試合の組手で2位と3位。
かなり手強い。でも、がんばるもんね!!

決勝ラウンド進出者4人でハグし合い、「明日、頑張ろうね!!」と健闘を約束した。

To be continued........

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第34回 国際松涛館空手連盟 全米大会 ISKF US NATIONALS 2012、その他のエピソード☆VOL.1.速報VOL.2.試合前VOL.3.会場入りVOL.4.予選開始VOL.5.形で決勝ラウンド進出VOL.6.シード権VOL.7.予選終了VOL.8.形で優勝VOL.9.怖がりません、勝つまでは!VOL.10.カワイイ彼女VOL.11.表彰式、そして...


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